キンモクセイが揺れる頃

キラキラした存在にただただ憧れる.推しは世界に優しいです.このブログに登場する「女」は全てわたし自身のことですので悪しからず.

久しぶりに劇場に行った時のこと。

2022年になった。

コロナはあいかわらずで、わたしのブログは実に2年ぶりに更新になる。

胸を張って観に行った作品のことを発信できなくなったから。

まず、一年弱何も観に行けなかった。

劇場は閉まっていて、劇場どころか、日常が止まってしまったかのような日々だった。

それでも、いつか、大腕を振って大好きな劇場に足を運べる日が来ると信じて。

信じるしかなかったけど。

半年くらい経って、劇場が開いた。

でも、まだわたしは外に出られなかった。

 

何かあった時、劇場に行っていました。と言ってもいい物なのだろうか。

その塩梅がわからなかった。

 

いつのまにか宣言が、何度も出たり明けたりした。

少し落ち着いたのかもしれない、という空気になるまで

どこにも行けなかった。

 

エンターテイメントのない世界の何とつまらないことか。

何もしない休みを一年も続けてしまった。

今なら、上手に利用して何かすればよかったのにと思う。

でも、先が見えないあの頃は、怯えて家にいるだけの暮らしをしていた。

 

久しぶりに外に出て、劇場に行った日のこと。

忘れられないと思う。

パルコ劇場でチョコレートドーナツを観た。

当日券で最前列に入れた。奇跡すぎる。

 

圧巻だった。

ヒガシの足が綺麗。

 

終わった後涙が止まらなかった。

作品が良かった。劇場にまた戻って来れた。

座席がぐわっと広がって、静かで、それでいて格式高いあの場所が好きだ。

 

 

隣に座っていたのは出演者の方のお母さんだった。

手を取り合って、抱き合っちゃったりなんかして

無事に開演したことと初演をやりとげられたことを喜んだ。

とてもとても貴重な経験をした。

 

 

でも、コロナ禍なのだ。

この感動を誰にも言えなかった。

勢いで抱き合ってしまったけれどお母様に何かあったらどうしよう。

何もなく千秋楽を迎えられて本当によかった。

 

 

 

舞台を観る高揚感は返ってきた。

それでも、こんなに面白くて楽しい世界を観たこと。

自分の中だけにとどめておかなければならないような気がしていて

どこにも吐き出せなかった。

 

 

世の中は少し進んで、インターネットの中なら

舞台を観たことを自慢してもいいのではないか。

という気がしてきたので思い出したらまたぶろぐを書こうかな…

そうおもって戻ってきた次第です。

 

というブログすらも公開をしぶる世の中でした。

なんと、仕事を辞めたので

私は大手を振って劇場に行くぞ。