キンモクセイが揺れる頃

キラキラした存在にただただ憧れる.推しは世界に優しいです.このブログに登場する「女」は全てわたし自身のことですので悪しからず.

宝飾時計

高畑充希を見なければならない気がした。

奇跡の人見たことあるので、見たことはあるけど。

歌を一度は生で聞いてみるべきなのでは?

と思い立ったので急いでチケットを取った。

いきたいかも、と思った時にはチケットがない、というのが商業演劇の悪いところだ。

しかし、チケットが売れなければ演者もスタッフも困っちゃうもんね。

難しい問題。

しかし、今回は偶然に間に合ったのである。

成田凌も出てるのに!いいの???の気持ちだった。ラッキーすぎる。

 

 

劇作家の根本宗子さんは、お名前だけ知っていた。

でも、読み方は今知った。しゅうこさんとおっしゃられるのね〜

こんな話を書くとはしらなかった。

 

 

1幕は、淡々とし過ぎていてこんな感じなんだ。と正直思った。

掛け合いのスピードが速いので仕方ないのかもと思いつつ、

あんまり感情を経由してやりとりしているように見えなかった。

話の内容は結構おもしろいけどな、なんて思って見ていた。

 

2幕、それは突然色を変えた。

話の内容がグッと深ぼりになるからかもしれない。

実は周りに見えない誰かを介しているとわかったから、かもしれない。

気持ちが入っている、と感じた。

主人公なので、高畑充希の役の心情を慮ってしまうが、

私には成田凌の役の存在が大き過ぎた。

同じ気持ちになる、ということは、

そういうことを考えている人は他にもいるってこと。

そのことに触れた気がした。

 

 

 

高畑充希の役、ずっと子役時代の役を続けていたのに、急に成長が始まる。

というところから話が始まる。

成長が始まった時期と、成田凌と出会った時期が同じ、

ということが段々明かされていったので

恋をすることで、成長が促された的な話なのかと思った。

全然違った。

 

いろんな話が交錯するんだけど

全部なんか心の奥にあるわだかまりを刺激するような話だった。

 

母親に干渉されまくって、期待に応えられなくて引きこもっちゃう

自信過剰子役少女の話も。

着地がよかった。

あんたのせいだ、と口に出して言えて、

でもいないと生きられない、ありがとうと。

優しい着地。

 

 

好きなものを好きだと言えない2人の話も。

わかるな、と思った。

どうしてだか、一番好きなものを好きだと言う勇気がない。

期待されているであろう何かを探して受け答えしてしまうことがある。

でも、好きなものが同じだった大事な人のためなら

選べるような気がする。

という例えが衝撃だった。

確かに。とおもった。

 

 

でも、私は本当は自分の好きなものを何にも臆することなく

好きだと言える人になりたいのよ。

ショートケーキを選べる人になりたい。

(あまりにも衝撃を受けたシーンだったので

忘れないようにキーホルダー買ったろうと

思って買ったんだけど、デザートじゃないやつが出てヘコんだ笑

せめてデザートがよかった。

なんとなく選ばれるチーズケーキも

こんなのも知らないの?ビンボー人!の杏仁豆腐でもよかったのにさ。)

 

 

さて、成田凌ね。

出会い直したいと思って行動にうつしちゃったのがすごい。

でも、満足できなくて消えちゃった。

一生満足できないのかと思ったら戻ってきた。

会えずに終わるエンドもあると思うのでやはり優しい話だ。

 

今の自分では釣り合わないと思う気持ちはわかるけど、

あんなに喋らんことあるかね。。

あんなに頑なに言わなかった「好き」を

「大好き」で回収した。これもまた優しい。

「好き」を行動で示す派と言って欲しい女の話かと思ったよね。

自信なくて言えなかったのかな。

 

 

子役時代のゆうだいくん

失踪の直前に高畑充希のお気に入りの楽屋履きを履いて伸ばしたっておこられて

そのままいなくなっちゃたのかな?

これ、結構絶妙だなと思う。

好きな子のリコーダー舐めちゃうてきな気持ち悪さがあるようで薄い。

そんなことで?感がちょっと強いくらい。

でも、好きなものを選べない男の子が、

勝手に、好きな人の靴を履いちゃって、

周りのこに見られて囃し立てられちゃったら、

恥ずかしくて居た堪れなくなって逃げちゃうかも。

そして、成長が止まってる女の子の話なので、

何度も、きつくなってきたかな?というワードが出る。

成長は身長だけではない。

ここから動けない女の子の表現にはぴったりだったのかも。

 

そんで最後に歌ね。

舞台上にあったものがどんどんなくなって、

やっぱりまたおいてかれちゃった高畑充希がいて、

「大丈夫ですか?愛は覚えましたか?」と歌うのがものすごく刺さった。

 

今の関係を壊すのが怖くて動けない時間も、

わかってて動いた瞬間も、

約束したけど、やっぱりいなくなっちゃう夜も

全部を過ごした後に聞く歌は重たかった。

 

 

最後に会わせてくれて、大好きまで聞けたので脚本的には優しい。

でも、おばあちゃんになるまでお互い好きなのに放っておかれるのは辛い。

一番大好きを選ぶのに時間がかかったってことなのかな。

そんな勝手に巻きこまないでくれよ、の気持ちと、

自信を持って好きを言うために時間を重ねたかった側の気持ちと、

どっちもわかるような気がしてつらかった。

 

 

私がなりたい私はとっても程遠いけれど、

これからは好きを選べる人になりたいです。

 

 

 

 

 

今夜,世界からこの恋が消えても

今夜,世界からこの恋が消えてもを観た.

 

始まりは,プロモーションが目に止まったこと.

台本の読み合わせをする主演の2人と監督の様子をみたのがきっかけだった.

公開よりもだいぶ前のことだったと思う.

おそらく私服の道枝駿佑くんと福本莉子ちゃん.

莉子ちゃんの私服が,私の勝手なイメージと違って黒でカッコよかった.

あれ?かっこいい系なの?と思って視聴を進めると,

途中で莉子ちゃんが泣いた.

道枝くんが支えるから,と言った監督に

「ぼく,頼りないんで…頑張りますけど…」と言った道枝くんがいた.

なんだ,この面白現場?

 

台本の読み合わせの様子なんか,ど素人のど一般人の私なんか見たこともなかったので,

こんな感じなのか〜と思って見てたら,突然の涙と頼りなさすぎ男の登場.おもろ.

 

誤解をおそれずに言うと,

莉子ちゃんが,主人公の背景をいっぱい考えようとして質問しているのに

大丈夫だよ,という監督に

そういうこと聞いてるわけじゃなくない?と思ったりした.

でも,世の中の映像は切り貼りされたものだって私も知っているので,

もしかして文脈が違うのかも?とおもったりもした.

結局その部分のすり合わせをどんなふうに行ったのかわからないけれど,

ちゃんと背景を知ろうとする莉子ちゃんの姿に,めちゃくちゃ興味を持った.

ので,公開が待てなくて原作を読んだ.

 

 

原作を読んでボロ泣きした.

 

多分,透くんみたいな人はこの世にいないと思う.

でも,どこかに存在していたらいいなと思う.

そういう優しさと透明感の塊みたいな人だと思った.

配役を先に見たから,というのもあると思うけど,

道枝くんの雰囲気にぴったりだと思った.

 

透くんのこと大好きになったのに,あっという間にいなくなってしまった.

押し付けじゃない愛

綺麗ごとなんだけど,綺麗ごとで終わらせないで欲しい,

そういうぎりぎりのラインで,もしかしたら存在するかも,したらいいなと思える人.

世界中の優しさを切り取って集めて作ったみたいな人.

近くにいたら普通に好きだわ.

 

 

そして,ついに公開されたので映画を見に行った.

 

とりあえず,上演中に携帯開くのみんなやめて…

2時間くらい我慢してとほんとに思う.

 

 

映画は,展開がスピーディーだった.

2時間だから仕方ない.でもギュギュと詰め込まれていた.

映画を見て,

出だしで「もう6月なの?」といった真織ちゃんにギュッとなった.

私は,前向健忘の人に会ったことがある.

自分の知らない間に世界が回っていく恐怖は

簡単には想像できないけれど,この台詞に詰まっている気がした.

 

映画の透くんは,やっぱり透明感がすごかった.

自分は犠牲になっていないと,言葉にして伝えたり,

最初の全然人生楽しくなさそうムードから,

真織ちゃんといて楽しそうに笑う姿.

ペンギンのキーホルダー忘れられちゃって現実と向き合う姿も.

そして,やっぱり

あっという間にいなくなってしまった.

儚い.

 

真織ちゃんは,明るい.

毎日毎日受け止めなきゃいけないいろんなことがあるけど,

学校に行っててえらい.

新しいことに挑戦しようとしてえらい.

人の話を素直に聞く姿勢があってえらい.

時々自虐するけど,鬱々としていなくてえらい.

 

泉ちゃん

原作を読んだ時より,もっと好きになった.

「やりたいと思う,やれることだけやるから」というような台詞

(忘れたのであとでもっかい原作読むか…)

迷惑かけてごめんね,という真織ちゃんに対しての台詞なんだけど

これが…後々めちゃくちゃに効いてくると思う.

そして,絶対に良かれと思って苦渋の決断でした記憶の改竄について

泣きながら謝る姿にもグッときた.

友達の幸せを願う,優しい子だと思う.

 

映画の中では,

「明日の日野を2人で騙そう.」

というセリフが一番好きで.

失敗したことは無かったことに,楽しかったことだけ

集めていけるようにしてくれる透くんとの一番いいシーンだった.

 

 

好きな流れもあった.

真織ちゃんが質問攻めしているシーン,途中で透くんの返事が曖昧になるけど,

一番最後のシーンで続きを見られて,ハッとなる.

でも多分,原作では真織ちゃん

自分で思い出したいから動画見ないって言ってた気がする.

流れとしてはすごく綺麗なシーンだったけど,そこは意図的に変えたのかな.

 

 

原作を読んでいて,このシーンも入れて欲しかった〜と思ったのは

自転車のシーン.

何日も,昨日の自分と同じことを味わいたくて

繰り返し自転車に乗りたがった真織ちゃんの話があったと思う.

透くんは何日も付き合ってくれるから.

 

あと下川くん?は引っ越ししないんかい.笑

 

 

お姉さんが,真織ちゃんの日記から弟の痕跡を消していく姿もぐっときたな.

自分だって寂しい中で,

弟が,誰かを幸せにした記録を読む経験をしながら

同時に,そこにいた弟の痕跡を消すことを引き受けてしまった.

その背中がとてもせつなかった.

 

 

花火のシーンも綺麗だった.

忘れたくない.と強く願ってもこぼれ落ちていってしまう記憶はたくさんあって.

忘れたくないな,と思ったことすら忘れちゃってることがあるのかも.

なんてことを思いながら,

私のことを覚えていてくれる人がいる奇跡を思う.

 

 

ペンギン忘れられちゃったから,

髪飾りでリベンジする透くん,意外と根性あるし

負けず嫌いというか,食らいついていて好きでした.

 

 

帰りに続編の小説を買った.

泉ちゃん.

幸せになれるのかな?

この気持ちが続いてるうちに読もうと思う.

 

 

 

 

半世紀へのエントランス

 

 

日産スタジアムのライブに行った。

一週間天気予報と睨めっこする日々だった。

 

降水確率が40%になって喜んでいたのに

前日には17時80%になった。なんでやねん。

 

100均で雨ガッパを買った。

(ポンチョ型は身動きが取りにくいので、こういうイベントの際は避けた方がいいと後に学ぶ)

 

 

スタジアムは広くて大きかった。

グッズの事前販売はとても良いアイデアだと思う。

時間指定で取りに行かなければならないため、分散して客が集まる。

買ったTシャツを着るためにトイレに入りたいので

ギリギリに入場する人が減るのでは?

列もスムーズに動いたし、支払い済みなのでお金を払うのにもたつくこともない。

グッズを買ったついでに、トラックの写真を撮ることができるという動線の確保もスムーズだった。

でも、売り場の場所が分かりにくかったので事前にどの辺か教えて欲しかったな、とは思う。

 

 

15時開場、17時開演。

一番すべきだったのは腹ごしらえだった。

途中でめちゃくちゃお腹すいた。次回以降留意すること。

 

 

以下ネタバレあり。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オープニングに終わりなき旅がきた。

初っ端から飛ばしている。

前奏で気持ちがぶち上がるのは最高だ。

 

自分ごとだけれど、仕事を辞めた。

もっと大きなはずの自分を探す、終わりなき旅。という言葉は刺さるものがあった。

私の歌かと思う。

歌詞で聞くと壮大なのに、自分のことだと思うと何だか陳腐に感じてしまうけれど、

まぁ、大きなくくりで言えばそういうことだったのかなと思う。

私はとても気分屋なので、

もっと大きなはずの自分を思うこともあれば、まぁこんなもんよねと思うこともある。

でも、今はもっと大きなはずの自分を探して一歩を踏み出したところなので、

少しくらい信じてやってみたかったことに手をつける人生を始めたいと思う。

一曲目から背中を押された気分だった。

 

声を出せないことがもどかしい曲もいっぱいあった。

イノセントワールドの合唱が聞こえないのは寂しい。

シーソーゲームの合いの手もなかった。

でも、絶対に心の中で叫んでいるであろう同士しかいない空間も面白いなと思う。

 

イノセントワールドが6月の歌だってこと気づいてなかったので、

雨が降ってた方がよかったな、というような歌を歌います。

のフリで何を歌うか気づけなかったので、自分もまだまだだな、と思いました。

 

 

ハッと息を飲んだのは、車の中で隠れてキスをしよう。だ。

まさかすぎた。

座っていい?と桜井さんが言って、

みんなも座りたかったらいいよ、あれ、座らないの?

じゃあ立って歌おうか…いや、やっぱり座っていい??

座ってた方が曲に合うから。(ニュアンス)

 

と言った時点でなんか…え?まさか?の空気があった。

田原さんのギターでぎょえーっとなる。

ギターとキーボードだけのシンプルな演奏で、でもめちゃくちゃえろい。

えろいアルペジオだった。もっといい表現を見つけたいけど、なんかえろい、と思ってしまった。

ちょっとの雨と、切なさで胸がいっぱいになった。

 

 

 

その後、ジェーンとナカケーさんも花道を歩いてきて、合流してsignをやったのだけど、

肩組んで2人が歩いてきたら、ナカケーさんのベースがない!!ってなったの面白かった。

何しにきたん?笑

signは小学生の頃バスの中のカラオケみたいなので私が音痴を晒した恥ずかし思い出のソングなのだけど、

改めてめちゃいい曲すぎて沁みた。

ミスチルの歌は大好きだけどキーが合わなすぎて歌えないのが寂しい。

一人カラオケで楽しませていただいております。

 

 

後半戦は、やばい曲(私の中でです)のオンパレード。

LOVEはじめました、めっちゃ久しぶりに聴いたけど、これまた前奏でぎゅーんと来た。

映像も相まって、ほんとやばい曲ですわ。

みんながピース掲げるところほんと面白い。そんな曲じゃないけどピースするよな。

私も自然にした。

LOVEはじめました。そいつで大きくなりました。ってよく考えたらどういう意味だろう…?

と思うのだけど。去年より美味しくできました。と続くところが好きです。

 

そんでフェイク。

昔は過激だな、と思っていて何だか恥ずかしかったのだけれど、

これは年齢を重ねたからなのでしょうか、ホックを外すくだりが好きです。

代用品でしかないことについて考えていたことがあるので

よくよく聞くとなんか、そうかぁ。と思います。

ちょっと、いい風にみられたいと思って猫をかぶることと、まがいものは同じ意味なのかなと思ったり。

こういう考え事は好きなので、また考えたいな。

 

 

最後のギフトも良かったな。

アンコールのエソラも良かった。

 

 

 

ここで、今日の降水確率のフリが盛大に効いていて、

夕方からの降水確率は上がっている。

心さえ乾いてなければどんな景色も宝石に変わるんだぜー!

 

で始まるエソラ。かっこよかった。

今日のための歌かと思った。

狙って作ったんですかね???

 

最高でした。

 

 

 

 

さて、ミスチルで一番好きな曲は何ですか?

と聞いて、HANABIと答えるのは新規。と思っていた私をぶち抜いたHANABIの演奏が次に来ます。

気がつけば結構前の曲だったし、改めてめちゃいい曲やんってなった。

マウントを取ろうとしてすみませんでした。

 

私はミスチルの、ちょっと余裕のお相手設定と思われる曲が好き人間なので、

simpleの考えすぎねと笑う君も

youthful Daysの悪戯に笑う君も

HANABIの暗いと茶化して笑う君も 

replayのこんなわがまま言うのも久しぶりねの君も

だいすきで、

憧れの女性像であり、憧れの恋人像でもあるので

久しぶりに聞いて、めちゃいいやん。となりました。

 

 

さて、お気づきの方もいるかと思いますが、

最近の曲全然聞いてなかったので

新しい曲もちゃんと聴こうと思いました。

ミスチルは進化していた。

 

両隣が腕組みで聞く派だったので、ノリノリになるのに恥ずかしさを覚えたりしたけれど、

その恥ずかしさもまた、懐かしいものだったり、

自分が楽器を触るようになったので、

田原さんやナカケーさんの指運びとかみて、あがったりしていた。

それはちょっと自分が進化したところと思いたい。

エフェクトぎゅいんぎゅいんしてる足元とか見て沸いた。全然わからんけど。

ぎゅいんぎゅいんしてることだけはわかって、それだけで痺れた。

我ながらチョロい。笑

 

 

 

最後に、次に会う時には

マスクなしで、一緒に歌おうね。

と言われたことが刺さりすぎて、涙が出た。

イノセントワールド一緒に歌いたかったです。

ただいま、おかえり。したかった。

桜井さんは、そういう日がちゃんと来ることを信じているんだな。

という言葉に聞こえました。

 

誰かが言葉にしてくれるのって強い。

もう無理なのかも、と思ってしまっていて、

諦めモードだった私も、次は一緒に歌えるかもと希望をもらえた瞬間でした。

 

 

また、次の機会に。

雨、ラストまでほぼ気にならなかった。

音楽に愛された4人のおじさんと、気づいたら共に歳を重ねていた私の話。

30周年、おめでとうございます。

…私も、もうすぐ30周年だわ。同級生だね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

20歳のソウル

 

映画館に行きたい気分になったので

20歳のソウルを見ました。

 

渋谷の映画館の夜は

車の音がうるせぇことがわかりました。

今回音楽映画だったこともあり

めちゃくちゃ気になってしまった。

二度と夜は行かん。と心に決めるなど。

 

追記

(第一土曜は車の集会があるらしい。なんじゃそりゃしらん。映画終わってからにして欲しかった〜クライマックスでもう、すんごい音した。)

 

映画はばちぼこに感動した。

というか、まあ自分がいかに

日々を怠惰に生きているかを実感させられました。

明日が来ると信じて疑ってない人の方が多いと思うんだけど、それにしても惰性で生きすぎ。

 

 

明日が来るかどうかわからないから、

今、命より大事な時間を大事にしたい。

という主人公のセリフと

 

幸せになりたいと思うから不幸になる。

生きてるだけで幸せでは?

というセリフ

 

自分をバカにすんなよ。

という先生のセリフ

 

 

なんだかグッときたのでした。

 

 

時間が有限であること。

わかってるけど、本当にやってみたいことを口に出すのが難しいのは何故なんだろう。

行動が伴ってないからか…(自問自答)

 

でも嫌だな、と思ってしごとしてる間に人生が終わったらどうするんだ。あれやりたかったな、で終わらせないように笑われても、変なやつだと思われてもなんかやってみてから死ねるようにしたいなと漠然と思っていたところだったので、そういう生き方を真っ当するのってかっこいいなと思いました。

 

あと、あんなに学校を好きになれるのってすごいなと思ったり。

師と思える人に出会えるかどうかって人生を左右するよな…と思うなどしました。

おもしろかった先生はいるけど、尊敬して憧れてという先生には出会えなかったな。反面教師にしよと思う人ばかりだったような…

でも、長い人生、教師だけが師ではないとようやく気づいてきたので、憧れたり尊敬できる人を見つけていけたらいいなと思う。

 

 

あとあれだー!

先生のセリフ

「お前の楽しいは、自分の思い通りに全てがいくことか?」

っていうのも、なんだかぐさっと来たのでした。

 

わかっちゃいるけど。

わかっていることと、それに伴った行動をすることはまたちょっとちがくて、認知を変えるのは結構難しいなとおもうのです。

 

 

それにしても彼女強すぎ。

人生何周目ですか。

 

 

 

舞台の感想など

 

 

高円寺で「サラサーテの盤」を見た。

「記憶」の話だと思う。

 

 

おじいさんが出てきて舞台の中央で寝ちゃう。

明転すると、教え子に囲まれているところから始まる。

教え子たちは4人いるのに

おじさんは「君」と言い続けていて(「君たち」ではなかったような)

みんなで話しているようにも、1人の人と話しているようにも見えて面白かった。

 

妻の妹の今際の言葉と親友の前妻の今際の言葉が

「ちぎりこんにゃくが冷蔵庫にある」

という、珍妙なもので同じだったと言う話になり、

そんなことはあり得ないが、そう思っているならば

事実ではないが真実ではあるのではという話になる。

最終的に、自分の妻の登場シーンのラストも

「さて、こんにゃくでもちぎりましょうか」だった。

 

このおじいさんが、めっちゃくちゃこんにゃくが好きな印象が強すぎる何となく放っておけない人

という事実の話なのか

段々自分で改変していった記憶の話なのか、今振り返ってみるとわからないかも。

でも、どっちもありだなと思う。

 

妻の妹さんの語りの中で出てきた

人生は長さだけじゃない。というシーンのセリフが好きだったのに

忘れちゃった〜〜〜〜〜〜悔しい。

 

 

さて。ふさ子。

親友の後妻。登場シーンが不穏な照明で

あんまりいい人じゃなさそうな雰囲気。

旦那が死んでいるのに、過去に旦那が貸したであろうものを返してほしいと

毎夜家に来ている感じで家の中には絶対入らない。そういえば何でだろ。

 

そんななのに、

旦那が前妻を忘れられないとか言ってて、

2人のシーンなのに、全然目もみないで話してて切なすぎた。

ほんとのラストにみんなで踊るシーンがあるのに、

そこも前妻と組んでて、もう!!!!と思うなど。

何でやねん。

 

サラサーテのレコードを聞いて、ハッとなるシーン。

サラサーテが演奏していて、何かを喋っちゃったところが録音されてるもので

録音を聞いて泣いちゃうふさ子。

なんでだったんだろうな。

なんて言ってるのかはわからなくて、でもそれを聞いて思い浮かべる何かがあるんだろうなと思う。

ふさ子さんが実は外国語に精通しててなんかめちゃくちゃいい言葉が入っていたのか…

それとも2人で聞いたことがあったからなのか

もう亡くなっている人の声が聞ける、と言う事実と旦那の死をリンクさせたのものなのか。

連れ子の夢枕に旦那が立っているらしかったから、これかもな。

自分だけ聞けないというのも寂しいものだもんな。

何となく伝わってくるものがあったんだけど、

はっきり見えない余白が面白かった。

 

あと、テリーさん!

誰?ってなっていたのが、わかったーってなる瞬間。

これぞ、舞台の面白さだよなと思いました。

 

あんなふうに回収できるお話が書けたら面白いのにな〜

 

 

 

 

 

 

お勢、断行

 

 

めちゃくちゃ恥ずかしい話がひとつ。

「おいせ」だと思ってた。なんかしらんけど。

全然「いせ」さん出てこんな…と思って見てた。笑

途中で、あ。と思うに至りました。

いやはや、恥ずかしい限りです。

 

こういうお話の作り方もあるんだな、と印象的な話でした。

なんの話かわからない導入があって、

え?なになに??

と思ってたら時が戻って、

前段階の話とか、並列に起きていたこととかが

ちょっとずつ暴かれていく。

立ち位置を変えることで、

一方その頃感があったり、

そことそこの時系列そんな感じだったの?

となったりするのが面白かった。

 

最初なんのこと言ってんのかな〜?

と思いながら聞いていた時と、

なんと、その話だったの!?と思いながら聞くと

同じセリフでも感じ方が違う気がして面白かった。

 

 

莉子ちゃんのストレートプレイみたい!

と思って取ったチケットだったけど、

倉科カナさん、江口のりこさん、池谷のぶえさん

知ってる!!!

って方もたくさん出ていて面白かった。

倉科さんはガラスの動物園ぶり。

当たり前に全然違う人みたいだった。

かっこいい。。。

 

 

 

さて、莉子ちゃん演じる晶ちゃん。

怖すぎましたね。

 

世の中にある純粋とか純朴とか、

そういうもの全部嘘なんじゃないかと。

そんなもの存在しないのかもしれない

と思ってしまいました。

 

 

操られているようで操っていたというか、

なんというか。

めちゃくちゃ暴れる父親のこと知ってただろうに

自分だけは絶対大丈夫だと思っているところとか、ラストシーンとかとか。。。

可愛い子には裏がありますね。

この子が恋をしたら怖いことになるだろうな、

というのと

このお父さん絶対許さんだろうな

というのでまた物語の可能性を感じるなどしました。

 

 

しかし、あまりにも簡単に人が死ぬのでびっくり。隠そうとすればするほど死体が増えるのはなんの皮肉でしょうか。

 

 

ポストトークで堀井さんという方の緊張ぶりが可愛かった。おちゃめ。莉子ちゃんがまぁ落ち着いていること。肝が据わってるわ。

楽しい夜でした。

 

世田谷パブリックシアター

3階席でもとてもよく見えました。

いい劇場だわ。

 

久しぶりに劇場に行った時のこと。

2022年になった。

コロナはあいかわらずで、わたしのブログは実に2年ぶりに更新になる。

胸を張って観に行った作品のことを発信できなくなったから。

まず、一年弱何も観に行けなかった。

劇場は閉まっていて、劇場どころか、日常が止まってしまったかのような日々だった。

それでも、いつか、大腕を振って大好きな劇場に足を運べる日が来ると信じて。

信じるしかなかったけど。

半年くらい経って、劇場が開いた。

でも、まだわたしは外に出られなかった。

 

何かあった時、劇場に行っていました。と言ってもいい物なのだろうか。

その塩梅がわからなかった。

 

いつのまにか宣言が、何度も出たり明けたりした。

少し落ち着いたのかもしれない、という空気になるまで

どこにも行けなかった。

 

エンターテイメントのない世界の何とつまらないことか。

何もしない休みを一年も続けてしまった。

今なら、上手に利用して何かすればよかったのにと思う。

でも、先が見えないあの頃は、怯えて家にいるだけの暮らしをしていた。

 

久しぶりに外に出て、劇場に行った日のこと。

忘れられないと思う。

パルコ劇場でチョコレートドーナツを観た。

当日券で最前列に入れた。奇跡すぎる。

 

圧巻だった。

ヒガシの足が綺麗。

 

終わった後涙が止まらなかった。

作品が良かった。劇場にまた戻って来れた。

座席がぐわっと広がって、静かで、それでいて格式高いあの場所が好きだ。

 

 

隣に座っていたのは出演者の方のお母さんだった。

手を取り合って、抱き合っちゃったりなんかして

無事に開演したことと初演をやりとげられたことを喜んだ。

とてもとても貴重な経験をした。

 

 

でも、コロナ禍なのだ。

この感動を誰にも言えなかった。

勢いで抱き合ってしまったけれどお母様に何かあったらどうしよう。

何もなく千秋楽を迎えられて本当によかった。

 

 

 

舞台を観る高揚感は返ってきた。

それでも、こんなに面白くて楽しい世界を観たこと。

自分の中だけにとどめておかなければならないような気がしていて

どこにも吐き出せなかった。

 

 

世の中は少し進んで、インターネットの中なら

舞台を観たことを自慢してもいいのではないか。

という気がしてきたので思い出したらまたぶろぐを書こうかな…

そうおもって戻ってきた次第です。

 

というブログすらも公開をしぶる世の中でした。

なんと、仕事を辞めたので

私は大手を振って劇場に行くぞ。