キンモクセイが揺れる頃

キラキラした存在にただただ憧れる.推しは世界に優しいです.このブログに登場する「女」は全てわたし自身のことですので悪しからず.

相対的浮世絵を見た話.

土田さんの舞台、何度も再演されている…

これは面白いということなのでは…?

と思って調べると当日引換券というものがあったので

それで観劇に至りました。

 

 

めちゃ面白かった。

反対言葉遊び…

最初は若い子がやって楽しんでそうってくらいで、

ふんふんって聞いてたんだけど、

最後に…え。なにそういうこと???

となる展開。やられた~~ってなりました。

 

 

恨んでないと言いながら、

言葉の端々や話の帰着点が必ず

火事の話になってしまうこと。

人間味があるなと思いました。

(幽霊だけど。)

 

 

 

俺たちは生きてるから

というセリフが痛かった。

幽霊側は死んでるけど、

死にたくて死んだわけじゃないし、

見捨てた上に生きている人と

見捨てられて死んだ人の会話だと思うと

私が悔しかった。

多分.私なら20年じゃ帰ってこれないわ…

弟がずっと天真爛漫だったけど、

なんでなん!私ならぶちギレるところ!

とずっと思っていた。

 

生きてる側のクズっぷりもすごかったけど。

それも人間って感じがしました

どうにかして,欲を満たしながらいきているのが人間だと思う.

見終わった後,クズだなとは思ったけど,

嫌いにはなれない人間味あふれる登場人物だったな

…とふと思うそんなお話でした.

 

演劇は人間を書くもの

という話がなんとなくわかったきがした

そんな作品でした..

 

 

以下は忘れないようにあらすじ

素敵だなと思う話を聞いたり読んだりしても

マジでラストをすぐに忘れてしまう体質なので

ここに覚書しとく.

 

20年ぶりにひょっこり出てきた友達と弟

兄は会社の金横領、石田は学校の生徒とちょめちょめ

弟が石田の件はなんやかんやで揉み消せるように動く

兄の会社の件は友達と弟の2人で銀行のお金をちょちょっとして集めた。

一時は解決?と思われたが

幽霊を監視する人に、生きている人間の生活を変えてはいけないと言われ、

金を返してもらい、ちょめちょめも本来バレるべきだったなら

そうなるように戻すべきと言われる。

出なければ,もう2度とこちらの世界には出てこれないぞ.と.

 

火事の時見捨てた、友達と弟。

今回自分たちの生活を守るか、

友達と弟がまたこちらの世界に顔を出せるように、自分たちの罪を認めるか…

同窓会で腹を割って話をしたりしてお互い当時のこと思い出したり…

最終的には友達と弟がまた現れられるように、2人は罪をかぶるけど、

その気持ちが嬉しかったからと言って2人は多分もう出てこない。という感じで終わり。

 

恨まないことなどできないし.

羨ましく思わないことなんてできない.

友達だったから余計に

腹を割って話したい人だから.

 

自分は火事で死んで,

その時見捨てた?と思わしき友達と,好きだった人が結婚してて?

なのに,会社の経理と浮気してる友人に会ったりなんかしたら,

私なら呪うと思う.笑

 

優しい人たちが,

恨まないように,羨ましく思わないように努力して,

20年ぶりの再会を喜ぼうとして,でも,でも…

というような話でした.

 

おもしろかった.

戯曲の勉強を始めたら,

面白かった,つまらなかったでまとめちゃダメと言われたような気がするけど,

今の私にはそれ以上の語彙がないので.

面白かったです.

 

見終わった後に,そういうことだったのかー とか,

考えたりできるような作品を書くってすごいことと思いました.

かけるようになったらかっこいいけど,

口しか動かしていない自分にはまだ遠い話なので,

ひとまずなんかしろ自分.と思う次第です.笑